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コラム

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猫の真菌症〜皮膚糸状菌症カビ脱毛〜

猫の真菌症~皮膚糸状菌症カビ脱毛~

猫の真菌症、または皮膚糸状菌症は、猫の毛や皮膚に付着した真菌(カビ)が増殖することで発生する皮膚病です 症状としては、円形の脱毛や皮膚の赤み、フケ、かさぶたなどが見られます
この病気は、ミクロスポルム・カニス(Microsporumcanis)という真菌が原因で発生することが多く、感染した動物の抜け毛やフケ、 また免疫力の弱い子猫や老猫が発症しやすいです. 治療法としては、抗真菌薬(外用薬)の塗布又は飲み薬になります。

皮膚糸状菌に罹患したペットの在宅管理

ペットが皮膚糸状菌に罹患した場合、在宅管理を行うことができます。在宅管理には、以下の点が重要です。

  • 感染リスクを最小限にする
  • 糸状菌に感染したペットの毛やフケによる感染を最小限にする

猫の重要な感染症

猫には、多くの感染症が存在します。

  • 猫ウイルス性鼻気管炎
  • 猫カリシウイルス感染症
  • 猫汎白血球減少症
  • 猫クラミジア感染症
  • 猫白血病ウイルス感染症
  • 猫エイズウイルス感染症
  • 猫伝染性腹膜炎
  • 猫伝染性貧血

どうやって感染するの

猫の真菌感染症は、人間や他の動物と同様に、真菌による感染症です。
猫の真菌感染症は主に「マイコシス」と呼ばれ、その中で一般的なのは「ミクロスポリア症」
これらの真菌は、猫の皮膚、毛、爪などに感染する可能性があります。

どんな症状

猫の真菌感染症にかかると、次のような症状が現れることがあります:

  1. **皮膚症状**: ほとんどの場合、感染が皮膚に現れます。円形の脱毛斑が発生し、周囲が赤く腫れることがあります。
  2.  **脱毛**: 感染した部分の毛が抜け落ちることがあります。脱毛が進行すると、皮膚の赤みやただれも見られることがあります。
  3.  **痒み**: 猫は感染した部位をかいたりなめたりすることが多いです。これは痒みや不快感の表れです。
  4.  **皮膚のふやけ**: 感染が進行すると、皮膚がふやけて崩れることがあります。
  5.  **呼吸器症状**: 一部の猫は真菌感染症による呼吸器症状を示すこともあります。くしゃみや鼻水などが現れることがあります。

症状は猫によって異なる場合があり、軽度から重度まで変動することがあります。

もし猫がこれらの症状を示す場合は、獣医師に相談することをおすすめします。

どんな検査をして診断するの

猫の真菌感染症の診断には、いくつかの検査が利用されます。一般的な検査方法は以下の通りです。

  1.  **木片検査(Wood’sランプ検査)**: これは、感染した部位から皮膚をこすることで、真菌の蛍光を確認する検査です。特定の波長の紫外線ランプの下で行われます。
  2.  **菌培養**: 感染した毛や皮膚からサンプルを取り、培養媒体で培養して真菌の増殖を試みる検査です。増殖が確認されれば、真菌の種類を特定することができます。
  3.  **PCR検査**: DNA検査を使用して、感染したサンプル中の真菌の遺伝子を検出する方法です。特定の真菌種をより正確に特定できる場合があります。
  4.  **皮膚損傷の視覚検査**: 獣医師が皮膚の外観を観察し、症状や病変の特徴から診断を行うこともあります。

猫の真菌感染症の診断は専門的な知識と検査が必要です。
正確な診断と適切な治療が行われることで、感染の進行を抑えることができます。

医療・治療について

猫の真菌感染症の治療にはいくつかの方法があります。
一般的には、軽度な感染から重度の感染まで、状況に応じて異なるアプローチが取られます。

  1.  **抗真菌薬の内服**: グリセオフルビンやイトラコナゾールなどの抗真菌薬を猫に内服させることで、真菌の増殖を抑えます。処方された投薬量と期間をしっかり守ることが重要です。
  2.  **抗真菌薬の外用**: 皮膚症状が軽度の場合、抗真菌薬のクリームやシャンプーを局所的に使用することで治療を行うことがあります。
  3.  **脱毛と洗浄**: 重度の感染の場合、獣医師は感染した毛を剃ることを勧めることがあります。また、皮膚を清潔に保つための洗浄を指示することもあります。
  4.  **環境の清掃**: 猫の真菌感染は環境から再感染する可能性があるため、猫の寝床や周囲の環境をしっかりと清掃することが重要です。

治療の期間は感染の重症度によって異なりますが、治療中も獣医師の指示に従い、定期的なフォローアップを受けることが大切です。また、猫が他のペットや家族に感染を広げないように気を付けることも重要です。

感染防御対策

猫の真菌感染症を予防するためには、以下の対策を考えることが重要です。

  1.  **衛生管理**: 猫の寝床や環境を定期的に清掃し、毛や皮膚のかけらが広がらないように注意します。特に複数の猫が同じ環境を共有している場合は、衛生管理をしっかり行うことが必要です。
  2.  **接触の制限**: 感染が疑われる猫との接触を避けることが大切です。また、感染した猫との遊びやスリーやなでる行為を控えることも考慮してください。
  3.  **猫の健康管理**: 猫の健康を定期的にチェックし、皮膚や毛に異常が見られる場合は早めに獣医師に相談します。健康な状態を維持することで感染のリスクを低減できます。
  4.  **隔離**: 新たな猫を家に迎える際は、一時的に他の猫と隔離し、獣医師の診断を受けることをおすすめします。新たな猫が感染源となるリスクを軽減できます。
  5.  **個別用具の利用**: 複数の猫を飼っている場合、各猫の用具(食器、寝床など)を個別に使用し、共有を避けることが良いです。
  6.  **自己防御**: 猫に触れる際は、手袋や長袖を着用することで直接の接触を避けることができます。 猫の真菌感染は人間にも感染する可能性があるため、獣医師のアドバイスに従って適切な対策を取ることが重要です。また、自身の健康も考慮し、感染の予防に努めてください。

隔離

猫の真菌感染症の場合、他の猫や人への感染を防ぐために隔離が重要です。

  1.  **新しい猫の隔離**: 新たに飼い始める猫が感染源である可能性がある場合、他の猫との接触を避けるために新しい猫を一時的に隔離します。隔離されたスペースには猫のための食事、水、トイレなどを用意します。
  2.  **隔離期間**: 隔離期間は獣医師の指示に従って設定しますが、通常は2週間以上とされます。この間に新たな猫が感染を示さないかどうかを確認します。
  3.  **手洗いと消毒**: 隔離スペースに出入りする際は、手洗いと消毒を徹底することが重要です。感染拡大のリスクを軽減するために、手指の衛生を保ちます。
  4.  **別の用具の使用**: 隔離された猫のために別々の食器、寝床、トイレを使用します。他の猫との共有を避けることで感染リスクを最小限に抑えます。
  5.  **獣医師のチェック**: 隔離中に獣医師による健康チェックを受けることが大切です。感染の症状や状態をモニターし、適切な指示を得ます。 隔離は感染拡大を防ぐために重要なステップですが、隔離中の猫の健康と福祉も確保しながら行う必要があります。

掃除と消毒

猫の真菌感染を予防するために、家庭内での消毒と掃除を適切に行うことが重要です。

  1.  **定期的な掃除**: 定期的に家の中を掃除し、埃や汚れを取り除きます。掃除機で床や家具をしっかり吸引し、掃除布で表面を拭き取ります。
  2.  **使用済み寝具の処理**: もし猫が感染を疑われる場所で寝ていた場合、寝具やベッドカバーを適切に洗濯し、高温で洗浄することを検討します。
  3.  **表面の消毒**: 猫が接触するであろう表面(キャットタワー、トイレ、おもちゃなど)を適切な消毒剤で拭き取ります。獣医師に相談して、使用する消毒剤を確認しましょう。
  4.  **使用済みトイレの処理**: 猫のトイレを定期的に清掃し、トイレの中身を交換する際は手袋を着用し、猫の排泄物と用具を専用のゴミ袋に捨てます。
  5.  **空気清浄**: 室内を適切に換気し、空気の流れを促すことで感染リスクを軽減します。
  6.  **手洗いと衛生**: 猫と接触した後や掃除を行った後は、十分に手を洗い、消毒することが重要です。
  7.  **獣医師のアドバイスの確認**: 消毒剤の選定や使用方法について、獣医師のアドバイスを確認しましょう。適切な消毒剤を使用することが感染予防に効果的です。 猫の真菌感染症は環境からの感染リスクがあるため、家庭内の衛生管理と消毒をしっかり行うことが大切です。

治療①全身療法(飲み薬)

猫の真菌感染症の治療には、全身療法として抗真菌薬の飲み薬が使用されることがあります。

  1.  **グリセオフルビン**: 皮膚の真菌感染に対して広く使用される抗真菌薬です。食後に摂取することが多いです。
  2.  **イトラコナゾール**: 真菌感染の治療に使われる他、内科的な感染症にも効果があります。食事と一緒に摂取することが一般的です。
  3.  **フルコナゾール**: 主に内科的な感染症に使用される抗真菌薬です。

これらの抗真菌薬は獣医師の処方に基づいて使用され、猫の体重や感染の重症度に合わせて適切な用量と投薬スケジュールが決定されます。治療期間中には、猫の健康状態をモニタリングし、副作用や効果を確認するために獣医師のフォローアップを受けることが重要です。 抗真菌薬は厳密に指示通りに投与し、治療を終えるまで続けることが治療の成功につながります。猫の体調や反応に異常を感じた場合は、すぐに獣医師に相談してください。

治療②局所療法(外用薬&毛刈り)

猫の真菌感染症の局所療法には、外用薬や毛刈りが含まれることがあります。

  1.  **外用薬**: 軽度な皮膚症状の場合、抗真菌薬の外用薬が使用されることがあります。クリームやローションとして提供され、感染部位に塗布します。これにより真菌の成長を抑え、皮膚の症状を軽減します。獣医師から正しい使用法や塗布頻度を指示されるので、それに従って行うことが重要です。
  2.  **毛刈り**: 重度の感染症や毛が真菌に感染している場合、毛を刈ることで真菌の増殖を制御しやすくなります。毛刈りは獣医師によって行われることが多く、感染部位を正確に処理するために専門的な技術が必要です。また、毛刈り後は感染の広がりを防ぐために清潔な環境を維持することが重要です。

感染の程度や状態に合わせて最適な治療法が選ばれ、適切なフォローアップが行われることが重要です。

再診で真菌が消えたか確認

猫の真菌感染が完全に治癒したかどうかを確認するためには、獣医師の指導に従いましょう。

  1.  **検査**: 獣医師は適切な検査を行い、感染が完全に消えたかどうかを判断します。検査の一環として、木片検査(Wood’sランプ検査)や菌培養、PCR検査などが行われることがあります。
  2.  **症状の改善**: 猫の皮膚症状や他の症状が改善されているかどうかを評価します。毛が生えてきたり、皮膚の状態が良くなってきた場合、感染が収束している可能性があります。
  3.  **再評価**: 抗真菌薬の治療が終了した後、定期的な獣医師の診察を受けることが重要です。獣医師は猫の健康状態や感染の状態を再評価し、治癒が確認されるまでフォローアップを行います。
  4.  **環境検査**: 家庭内の環境からの再感染を防ぐために、環境検査が行われることがあります。家の中の表面や寝床からの検体を採取し、感染のリスクを評価します。

治療が終了しても、獣医師のアドバイスに従い、適切な間隔で健康診断を受けることが大切です。

猫真菌 部屋の「除菌」ノウハウ

猫の真菌感染を予防するために部屋を除菌する際には、ノウハウが役立ちます。

  1.  **掃除と換気**: 定期的な掃除を行い、埃や汚れを取り除きます。窓を開けて換気を行い、新鮮な空気を取り入れます。
  2.  **表面の清掃**: 猫が接触するであろう表面(キャットタワーやトイレなど)を適切な消毒剤で拭き取ります。抗真菌効果のある消毒剤を使用し、指示に従って清掃を行います。
  3.  **寝具とカーペット**: 猫が使うベッドやブランケット、カーペットなどは高温で洗濯することを検討します。高温での洗濯は真菌を除菌する効果があります。
  4.  **真菌用の洗剤**: 部屋の床や表面を掃除する際には、真菌用の専用洗剤を使用することが考慮されます。獣医師や専門家にアドバイスを求め、適切な洗剤を選びましょう。
  5.  **毛刈りと除去**: 猫の毛が真菌に感染している可能性がある場合、獣医師の指示に従って毛刈りを行うことで除菌効果が期待できます。また、感染部位の毛や爪をしっかり除去することも重要です。
  6.  **手洗いと衛生**: 作業後には十分に手を洗い、消毒することが大切です。特に作業中に猫の接触があった場合は、しっかり手を清潔に保つことを忘れないでください。

また、部屋の除菌と同時に猫自体の治療とケアも併せて行うことが感染の予防につながります。

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