粘液って実は感染力が弱まらない?

毎日新聞さんの2019年11月30日の記事に、インフルエンザウイルスの消毒について興味深い記事がありました。
その記事によると、たんや鼻水等の粘液は、アルコール消毒をしても不十分だとの事。
京都府立医大の広瀬亮平助教らのチームが発表した内容で、試験管の中にウイルスを含んだたんと生理食塩水を使用して消毒用エタノールを入れた実験を行ったとのこと。
その結果、生理食塩水のウイルスは30秒以内に消えましたが、たんの方は2分経っても感染力が継続していたそうです。
この事から、くしゃみをした際等に手にウイルスを含む粘液が付着した際には、アルコール消毒液のみでは不十分と言う結論に至ったそうです。
アルコール消毒液を揉み込んだり、消毒後に手洗いを万全にする等の対策を取るべきだとしています。
確かに粘度のある液体に含まれるウイルスは厄介そうな印象がありますね。
※毎日新聞 2019年11月30日 夕刊 「インフル アルコール消毒では不十分」参照